音源作品「舞踏詩」配信開始

配信開始


2003年に作成した、坂野嘉彦氏の独奏ギター作品を集めた音源が配信されました。

https://linkco.re/SFDNg2bY?fbclid=IwAR1k4Gbg7oO09kNiRdrKB11gfZN3p5WomXEKSbIl6AXPTFc80DsyO2Z3HU4

作品について・坂野嘉彦

「3つの舞踏詩」

ⅰ)祈祷

ⅱ)詠唱

ⅲ)駿雨



この作品は2002年の1月から2月にかけて作曲され

同年「坂野嘉彦プライベートコンサート」で初演された。


当初は「舞踏」と一緒に上演する可能性も考えていたが

次第にその必要性を感じなくなり

ギター1台で演じるパントマイム、

あるいは想像上の舞踏のための音楽になっていった。


この組曲は3つの楽章から出来ており

それは互いに関連性を持っており、

第三楽章にその謎解きの部分がある。


日本人よって作曲された「ギター作品」は沢山あるが

そのいずれもがロマンティックな「性格的小品」であり

コンサートピースとしては小さなものが殆どである。


「舞踏詩」は演奏家の技術と音楽性を最大限に発揮するよう作曲された作品であり、

音のみで構成された舞踏のための詩なのである。

3つのパヴァーヌ

ⅰ)(T.S.の想い出に)

ⅱ)( … )

ⅲ)(骨 ⊃ 雪)


ギターの音色はインティネートな表現に適していると私は考えており、

演奏家が自分のために演奏する音楽を夢想しながらこの作品を書いた。

また望月氏が演奏するルイス・ミランの「パヴァーヌ」の演奏にも

インスピレーションを受けた。


西洋ではギターの音を、そのアタック音で味わい、

音楽を思考していると思うが、

東洋、特に我々日本人はギターの音色を減衰する音、

すなわち淡い色彩音として味わっていると思う。

3つのパヴァーヌはそれぞれかなり異なった音楽的背景をもつが、

根底にあるのは東洋的な「消えていく儚さ」である。


両作品とも望月雄史氏の演奏するギターを想定して作曲された作品であり、

氏の持つ深く味わい深い音色は

何者にも代え難い魅力となって

作品に生命を吹き込んでくれた。

作家としてこれ以上の幸せがあるだろうか。

(2003年発売時に同封されたライナーノーツより転用)

配信サイト


https://linkco.re/SFDNg2bY?fbclid=IwAR1k4Gbg7oO09kNiRdrKB11gfZN3p5WomXEKSbIl6AXPTFc80DsyO2Z3HU4


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